青い空に青い国旗
海辺の散歩道
テッサロニキThessaloniki
はギリシャ北部のマケドニア地方にある都市です。首都アテネに次ぐ第2の街で、テルマイコス湾の奥に位置するため、古来より港湾都市として発展してきまし
た。現在もギリシャ北部の産業や文化の中心地として機能しています。人口は約32万(2011年)。
街の歴史は古く、紀元前316年ごろ、古代マケドニア王国の将軍カッサンドロスが近隣の町を統合して設立されました。テッサロニキという名前は、彼の妻で
アレクサンドロス大王の異母妹テッサロニケに由来するものです。街の英語読みはSalonika、トルコ語ではSelanik、古代ギリシア語が
Thessalonike、ラテン語ではThessalonica となります。
前148年にローマ帝国の属州となり、紀元後395年ローマ帝国が東西に分裂した後は東ローマ帝国第2の都市として栄えました(もちろん帝国の首都はコン
スタンティノープル、現在のイスタンブール)。1430年にオスマン帝国領となり、オスマントルコから独立したギリシアに1913年統合されました。
アテネが古代ギリシャを象徴する街なのに対して、テッサロニキはビザンティンを象徴する街だといわれる通り、今もビザンティン建築が多く残っています。
「テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群」は1988年世界文化遺産に登録されました。
アリストテルス広場
トルコとはいろいろな意味で縁の深いテッサロニキ。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、歴史的にも文化的にも興味深い街です。イスタンブールからは
毎日直行便が出ているので、簡単にアクセスできます。飛んで1時間20分。
というわけで、2013年の夏にちょっと行ってみました。番外編として街の様子をご紹介いたします。〈2013.11.20.〉